根室の岬「一番外国に近い」 北方領土視察中の担当相が発言弁明

2025/11/08 21:16 

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 黄川田仁志沖縄・北方担当相は8日、就任後初めて北海道根室市の納沙布(のさっぷ)岬を訪れ、北方領土の歯舞(はぼまい)群島を視察した。岬で報道陣から感想を問われ、黄川田氏は「一番外国に近いところ」と発言し、その後「誤解があった」と弁明する一幕があった。

 黄川田氏は納沙布岬で視察を終えた後、根室市の道立北方四島交流センターで北方領土の元島民と懇談。日本政府は「北方領土は日本固有の領土」という立場をとっている。懇談の席上で、黄川田氏は納沙布岬での発言について「誤解があった」と弁明した。

 納沙布岬で石垣雅敏・根室市長は「根室は海外へのゲートウエー(玄関口)だ」などと説明していた。

 黄川田氏は石垣市長の発言を受ける形で、外国に近いという話を聞いたため「延長線のような形で」などと釈明。さらに「日本は欧州のように国が隣り合わせになっているわけではないので(外国が)見える所に行って感じ、目に見えるような活動が大切で、そういう趣旨でした」と弁明を重ねた。

 黄川田氏は「誤解を与えたとするならば、今後、大臣として責任のある言葉を発していきたいと思います」と述べた。【本間浩昭】

毎日新聞

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