東京都中央区議会、79歳副区長の再任案に同意 異例の6期目へ

2025/11/28 18:06 

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 東京都中央区議会(定数30)は28日、吉田不曇(うずみ)副区長(79)を再任する人事案に同意した。任期は12月1日から4年間。吉田氏は異例の6期目に入る。区によると、1988年以降で3期以上務めた副区長(旧助役)は他にいないという。

 吉田氏は早稲田大理工学部卒。70年に入庁し、都市整備部長や企画部長などを経て、2005年12月に助役に就任した。

 主に街づくり行政に関わり、1990年代に7万人台にまで落ち込んだ区人口の回復に貢献したという。

 この日の本会議で区議から長期在任への批判の声が上がったが、賛成17、反対10の賛成多数で同意された。

 山本泰人区長は「5期20年にわたり副区長を務め、さらに6期目を迎えることに、異例なことであるとの批判があることは承知している」とした上で、日本橋周辺の再開発など進行中のプロジェクトを引き合いに「道筋をより確かなものとする必要があると思料し、熟慮の末、選任の決断をした」とのコメントを発表した。【古瀬弘治】

毎日新聞

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