静岡市長「選択肢の一つならやらない」 おこめ券に否定的見解

2025/12/04 21:25 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 静岡市の難波喬司市長は4日の定例記者会見で、政府が食料品の価格高騰対策として打ち出している「おこめ券」について、「選択肢の一つならば、やるつもりはない。必修ならばやるが、選択科目ならば選ばない」と否定的な見解を述べた。

 政府は補正予算案で自治体向けの「重点支援地方交付金」を拡充し、食料品価格高騰対策を後押しする方針。鈴木憲和農相は「おこめ券」を一例に挙げるが、手段は自治体の判断に委ねられている。

 難波市長は「お米が高いからといって(交付金の用途を)お米にこだわる必要はなく、市民にとって選択肢は広い方がいい」と指摘。市が物価高騰対策として導入してきた「プレミアム付きデジタル商品券(しずトク商品券)」を念頭に、「効率的で事務費が節約でき、その分を市民に回せる」と利点を挙げた。【丹野恒一】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース