中国のレーダー照射 自民・小野寺氏「挑発行為と受け止めるべきだ」

2025/12/08 11:59 

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 木原稔官房長官は8日午前の記者会見で、航空自衛隊の戦闘機が沖縄本島南東の公海上空で、中国軍の戦闘機から断続的にレーダー照射を受けたことを巡り、「自衛隊は安全な距離を保ちながら任務に当たっていたと報告を受けており、中国の航空機の安全な飛行を深刻に阻害したとの中国側の指摘は当たらない」と述べた。中国メディアによると、中国海軍の報道官は7日、「日本の自衛隊機が訓練海空域に繰り返し接近し、飛行の安全を脅かした」などと述べており、木原氏が反論した形だ。

 また木原氏は、日中防衛当局幹部間を直結するホットライン(専用回線)について「日中間の不測の衝突を回避するため、日中防衛当局間で適時の意思疎通を確保していくことは極めて重要だ。引き続きホットラインの適切かつ確実な運用を中国側との間でしっかりと確保する」とも述べた。

 自民党は8日、中国軍機によるレーダー照射を受けて会合を開いた。小林鷹之政調会長は「極めて危険な行為であり、断じて容認できるものではない」と批判。小野寺五典安全保障調査会長は「間違いなく、レベルは格段に危険な方向に上がった。挑発行為と受け止めるべきだ」と指摘した。【畠山嵩、竹内望】 

毎日新聞

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