中国レーダー照射、沖縄知事「地域の緊張高める」 平和的外交求める

2025/12/08 16:21 

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 航空自衛隊の戦闘機が沖縄本島南東の公海上空で中国軍の戦闘機からレーダー照射を受けたことを巡り、沖縄県の玉城デニー知事は8日、県庁で防衛省沖縄防衛局の村井勝局長と外務省沖縄事務所の紀谷(きや)昌彦沖縄担当大使と面談した。玉城知事は「地域の緊張を高め、不測の事態が発生することを危惧しており、大変遺憾だ」と中国軍の行動を非難する一方、「平和的な外交や対話による緊張緩和、信頼醸成に取り組むことが重要だ」と訴えた。

 玉城知事は「県民の不安を払拭(ふっしょく)するためにも、正確な情報収集が必要だ」と強調。中国軍の戦闘機が発艦した空母「遼寧」の航行ルートには地元漁業者のマグロなどの漁場があることに触れ、自衛隊と海上保安庁などとの連携についても確認した。村井局長は「必要な警戒監視を行いつつ、何らかの情報があれば速やかに関係機関と連携する」と応じた。【喜屋武真之介】

毎日新聞

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