森友学園関連文書、財務省が5回目の開示 3万ページ超

2025/12/17 11:30 

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 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の公文書改ざん問題で、財務省は17日、関連文書約3万4000ページを新たに開示した。4月から続く開示は5回目となった。

 改ざんを苦に自殺した元財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(54)が開示を求めてきた。雅子さんは17日、東京・霞が関の財務省で文書を受け取った。今回は財務局職員らのメールが含まれているとされる。

 関連文書は全体で17万ページに及ぶとされており、財務省はこれまでに計5万ページ超を開示。赤木さんが残していた自筆のノートのほか、改ざんに関する職員間でのメールのやりとりなどが明らかになった。

 財務省は2018年、理財局長だった佐川宣寿氏が改ざんを主導したと結論付けている。これまでの開示文書では改ざんの指示系統が明確に分かる文書は明らかになっていない。

 雅子さん側は佐川氏ら関与した職員のメールを先に開示していくよう求めている。これを受け、片山さつき財務相は今月5日の記者会見で、開示対象の文書に佐川氏のメールはなかったと説明している。

 佐川氏のメールが存在しないことについて、開示文書を受け取った雅子さんは「改ざんを夫に指示したのか、指示していないのかが分からないので、ずるいと思う。まだ文書は残っているのではないか」と話した。【山下貴史、加藤結花】

毎日新聞

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