スターリン時代に開業のモスクワ地下鉄 新型車両への更新を加速

2025/12/17 08:34 

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 旧ソ連のスターリン時代に開業し、今年90周年を迎えたロシアの首都モスクワの地下鉄で16日、新型車両「モスクワ2026」の運用が始まった。

 プーチン露政権がウクライナでの「特別軍事作戦」を続ける中、モスクワでは“繁栄ぶり”をアピールするような交通インフラの改修や新設が目立つ。地下鉄でも近年、古い車両を最新型に更新する動きが加速している。

 タス通信によると、モスクワ地下鉄では、2017年から「モスクワ」の名前をつけた新車両のシリーズを運用している。今回の車両は、20年に製造された車両を改良したものだ。現代的な外観でドアの開口部は広く、USB充電器を備えるなどの特徴がある。

 16日の新型車両の発表記者会見で、モスクワ地下鉄のアントン・モクルシン車両部門第1副部長は「この車両は座席の快適性向上など細部まで配慮されている。30年までに地下鉄車両の9割を国産の最新型に更新していく予定だ」と語った。【モスクワ真野森作】

毎日新聞

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