埼玉・川口市長選で投票率倍増 新人争い、外国人政策巡り論戦
任期満了に伴う埼玉県川口市長選は1日投開票され、新人の元県議、岡村ゆり子氏(44)が、元県議の立石泰広氏(64)=自民推薦=ら新人5人を破り初当選を果たした。同市で初の女性市長となる。投票率は40・98%で、前回(21・67%)からほぼ倍増した。新人同士の争いとなったことに加え、衆院選の選挙期間と一部重なったことや外国人政策が主要争点として浮上したことで市民の関心が高まったとみられる。
今回の選挙戦は、2013年に急逝した岡村幸四郎川口市長(当時)の次女で県議時代は保守系会派に所属していた岡村氏と、奥ノ木信夫市長の実質的な後継者で自民の推薦を受けて組織戦を展開した立石氏が争う「保守分裂」の構図だった。
岡村氏は15年の市議選、19年の県議選でいずれもトップ当選。今回は「市民目線」を強調して特定の政党からの推薦を受けない一方、前知事の国民民主の上田清司参院議員や野党系会派の市議から支援を受け、高い知名度を背景に幅広い層に浸透した。
争点となった外国人政策では、不法滞在者への対応は国の責任で行うべきだと強調した上で「ルールを守っている大多数の人は、これまで同様に暮らしてほしい」と主張。教育や子育て支援の拡充なども掲げて支持を広げた。
立石氏は奥ノ木氏や自民の全面支援を受けたほか、衆院選埼玉2区の自民候補と共に街頭に立つなどして支持層を固めたが、投票率が高まる中で無党派層に浸透しきれなかった。
住宅リフォーム会社代表の西内聡雄氏(52)▽介護サービス会社代表の古川圭吾氏(55)▽元市議の矢野由紀子氏(62)=共産推薦▽医療法人理事長の松浦玄嗣氏(53)――は及ばなかった。
岡村氏は当選が決まった1日夜、市内の事務所で支援者らを前に「事業を全て見直して無駄を省く。ちゃんと現実を見て、皆さんのための予算の使い方をしていかなくてはならない」と意気込みを語った。一夜明けた2日には市役所で当選証書を受け取り「しっかりと市民の方を向き、議会とも協力し合いながら市政を前に進めていきたい」と述べた。
川口市議補選(改選数3)も1日投開票され、新議員が決まった。当日有権者数は47万5521人。【加藤佑輔、板鼻歳也】
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