衆院選、全議席が確定 自民が316、一政党で3分の2確保は戦後初

2026/02/09 10:50 

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 第51回衆院選は9日、定数465(小選挙区289、比例代表176)の全議席が確定した。公示前198議席だった自民党は316議席を獲得し、少数与党の参院で法案を否決されても再可決できる3分の2(310議席)を超えた。一つの政党が単独で3分の2にあたる議席を確保するのは戦後初めて。自民と連立を組む日本維新の会は公示前から2議席増の36議席で、与党は352議席となった。高市早苗首相(自民総裁)は今月中旬に召集予定の特別国会で再び選出され、第2次内閣を発足させる方針。

 首相は信任を得たとして、「責任ある積極財政」や防衛力強化などの政策を推進する考えだ。8日夜のテレビ番組では、自身が掲げた飲食料品の「2年間消費税ゼロ」に関し、超党派の「国民会議」で検討を加速させる方針を示した。減税を「自民単独で力業で押し切ることは考えていない」とも語った。9日午後に維新の吉村洋文代表(大阪府知事)と会談し、連立政権の継続を確認。その後記者会見し、今後の政権運営の方針を説明する。

 政府・与党は特別国会を今月中旬に召集する調整を進めており、首相は首相指名選挙で再び指名された後、ただちに第2次内閣を発足させる。首相は8日夜のテレビ番組で閣僚の人事について「大きな変更があるという状況ではない」と述べた一方で、維新に関しては「やはり閣内で責任を一緒に担っていただきたい」と述べ、維新の閣内協力に秋波を送った。特別国会では額賀福志郎前衆院議長の後任の新議長も選出する。

 自民は小選挙区で249議席を獲得。31都県で小選挙区の議席を独占した。比例代表では67議席を確保した。圧勝の余波で、比例名簿に登載した候補者が足りず、比例南関東ブロックで6議席、東京ブロックで5議席、北陸信越ブロックで2議席、中国ブロックで1議席の計14議席を他党へ譲る結果となった。得票数で見れば81議席獲得できていた計算だ。

 維新は小選挙区20議席、比例16議席を得た。比例は公示前の12議席から上積みした。

 野党は、立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」が公示前の167議席から49議席(小選挙区7、比例42)に大幅に減退した。

 国民民主党は公示前の27議席から28議席(小選挙区8、比例20)へ微増した。参政党は公示前の2議席から15議席に大幅に増やした。衆院選に初めて臨んだチームみらいは11議席を獲得し、躍進した。公示前が8議席だった共産党とれいわ新選組は4議席、1議席とそれぞれ後退した。

 減税日本・ゆうこく連合は公示前の5議席から1議席に減少。日本保守党は公示前の1議席を守れず、議席を獲得できなかった。社民党は国政選挙で初めて議席を得られなかった。

 女性の当選者数は68人で、過去最多だった2024年の前回選より5人減った。【飼手勇介、竹内望、神山恵】

毎日新聞

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