総裁選の中傷動画報道、男性が関与認める 高市氏陣営の指示否定

2026/05/19 17:21 

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 高市早苗首相の陣営が自民党総裁選などで対立候補を中傷するショート動画を作成していたなどとする週刊文春の報道を巡り、動画作成に関わったとされる男性が18日配信のユーチューブ番組に出演し、動画を作成し拡散したことを認めた。一方で、陣営からの具体的な指示は否定した。

 週刊文春は、昨年10月の総裁選と今年2月の衆院選で、高市氏の公設第1秘書が対立候補へのネガティブ(否定的)な動画作成を依頼し、SNSで拡散させたと報道。男性については、高市氏の名前を使った仮想通貨(暗号資産)「SANAE TOKEN(サナエトークン)」の開発者と報じた。

 男性は18日配信のユーチューブ番組「NoBorder News」で、動画作成を認め、「高市氏が認識していたかは分からないが、(高市氏の)秘書とやりとりして実施した」と発言した。

 一方で「依頼という形ではなく、高市氏の動画やSNSが回らなかったので、私のところにヘルプが入り、そこから1日数百本の動画を作って拡散したという経緯。私自身が高市氏にプラスになるだろうと思って、自ら主導してやったこと」と説明した。

 また、秘書とは直接会ったことはなく、総裁選の頃に共通の知人を介して知り合い、オンラインで会議をしたとも話した。

 高市氏は11日の参院決算委員会で「秘書から一切行っていないと報告を受けている」などと答弁し、週刊文春の報道を否定。19日には官邸で記者団に「私自身も秘書も(男性に)会ったことはない」とし、「他候補を誹謗(ひぼう)中傷するといったことについて、事務所から発信をしたり、動画を作成したりしたことは一切ございません」と述べた。【岡礼子】

毎日新聞

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