「秘書官2人ほど必要ないかな。冗談」高市首相が官邸でAI学ぶ

2026/08/28 20:26 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 高市早苗首相は28日、チームみらいの安野貴博党首と首相官邸で面会し、対話型の生成AI(人工知能)「チャットGPT」の活用方法などについて指南を受けた。首相が野党党首と官邸で面会するのは異例。安野氏はAIエンジニアでもあり、5月の党首討論での約束を踏まえAIの「家庭教師役」を務めた形だ。

 5月の党首討論では安野氏が、AI対応は重要な政治課題だとの認識を示し、首相への家庭教師役を申し出た。首相は「ぜひお願いします」と応じていた。

 首相は、安野氏の指導を受けながらパソコンを操作。音声入力機能を利用しながら、政府の物価高対策による家庭ごとの経済効果を試算する「シミュレーター」の作成を指示した。

 シミュレーターは数分で完成。首相は続けて、自治体が使い道を自由に決められる「重点支援地方交付金」の効果も考慮に入れるよう注文した。すぐに修正版の数値が示されると「もう出てきた。すごい」と感嘆の声を上げた。

 首相は「先月までの国会もこれがあればよかった」と述べ、今後AIの活用を広げていく考えをにじませた。「総理秘書官が2人ぐらい必要なくなったかな。冗談です」とも言及。周囲には引きつった笑いが広がった。

 安野氏の家庭教師役が実現した背景には、政治的な思惑もあるとみられる。参院では少数与党の状況が続いており、円滑な法案成立には野党との連携が欠かせない。秋の臨時国会では、消費減税の関連法案などの審議が予定され、首相としては安野氏に秋波を送る狙いもあったとみられる。

 安野氏は面会後、記者団に政府・与党との協力のあり方を問われ「法案ごとに是々非々というのは変わらない。連立のオファーがあった時に得られるものと失うものを比較しながら決める」と語った。【高良駿輔】

毎日新聞

政治

政治一覧>