なぜ後を絶たない? 転落巻き添え事故 専門家が指摘する対策は
東京都渋谷区の「渋谷パルコ」で11日夜、若い男性が転落し、下にいた50代の男性が負傷した。繁華街にある商業施設から人が落ちて通行人を巻き込む事故は後を絶たない。専門家は、乗り越えられない壁を設置するなど、施設側がハード面の対策を強化すべきだと指摘している。
警視庁渋谷署によると、男性は渋谷パルコ10階の屋上テラスから転落したとみられ、搬送先の病院で死亡が確認された。防犯カメラには、自分で柵を越える映像が残っていたという。50代男性は転落した男性の足が接触したとみられ、頭部を負傷した。
同様の事故は、これまでも各地で起きている。渋谷区の商業施設「タカシマヤ タイムズスクエア」では2006年、男性が13階から転落し、2階デッキにいた男女3人が重軽傷を負った。
07年には、豊島区の「池袋パルコ」で、女性(当時25歳)が屋上から飛び降り、歩道を歩いていた男性(同38歳)が巻き添えになっていずれも死亡。管理会社は、施設内から屋上へ入りにくいよう改修した。
大阪市北区の「HEP FIVE(ヘップファイブ)」で20年、屋上から転落した高校2年の男子生徒(同17歳)が地上の大学生の女性と衝突し、2人とも死亡した事故や、JR横浜駅に直結する商業施設で24年、高校3年の女子生徒(同17歳)が屋上から転落して地上を歩いていた女性にぶつかり、ともに死亡した事故では、死亡した生徒がいずれも重過失致死容疑で書類送検された。
施設の警備に詳しい仙台大学の田中智仁准教授(警備保障論)は「同様の事故は繰り返されており、不特定多数の人が出入りする施設の屋上は、飛び降りをする人が来ることも想定した対策の強化が必要」と指摘する。
屋上の広場は災害などの緊急時に避難場所として必要だとしつつ、転落防止のための壁や柵は、乗り越えられないように3メートル以上の高さが望ましいという。植木など足がかりになるものは壁の近くに置かないなどの物理的な対策に加え、「警備員の巡回を増やしたり、防犯カメラで不審な行動を検知するAI(人工知能)の機能を導入したりし、少しでも転落を防ぐ対策が必要だ」と話した。【平塚雄太、椋田佳代】
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