「永遠の化学物質」PFAS 全国各地で目標値超える検出
分解されにくいことから「永遠の化学物質」と呼ばれる有機フッ素化合物(PFAS)を巡っては、全国各地で目標値を超える検出が相次いでいる。
環境省と国土交通省は24年11月、全国の水道水に含まれるPFASの調査結果を初めて公表した。政府は2020年度、PFASの代表的な物質で、発がん性が指摘されるPFOSとPFOAの合計を水1リットル当たり50ナノグラムとする暫定目標値を定めている。調査結果によると、20年度以降、23年度までに1都2府9県の計14の水道事業者で値を超えていた。
岡山県吉備中央町の浄水場からは目標値の28倍となる1リットル当たり1400ナノグラムが検出された。この浄水場から地域住民約1000人に飲料水が供給されていた。
町の有識者会議は、取水源の上流に置かれた使用済みの活性炭からPFASが溶け出したことが原因だと分析している。
町は24年11月から住民らを対象に、全国で初めて公費による血液検査を実施。検査を受けた約700人のうち、PFOAが最も高い人で1ミリリットル当たり718・8ナノグラム、平均135・6ナノグラムだった。国は血中濃度の基準について、知見が不十分だとして値を定めていないが、解析した研究者は米国の基準などを踏まえ、「一般と比べて高い」との見解を示した。
さらに米軍横田基地(東京都福生市など)では、米軍が23年11月に貯水池の水質を調べたところ、PFOSとPFOAの含有量が1620ナノグラムで、日本の暫定目標値を超えていたことも明らかになっている。【砂押健太】
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