「花粉症の人は身を守って」 3連休明けから花粉シーズン本格化
3連休(22~24日)明けの2月末から、春の花粉シーズンが本格化する見込みだ。
日本気象協会によると、長引く寒波の影響で今年は九州から関東の広い範囲でスギ花粉の飛散開始が例年並みか遅い傾向となっているが、2月末から急増し、3月上旬には多くの地点でピークを迎えると予測される。
また、ヒノキ花粉のピークは3月下旬から4月上旬になると見込まれる。
毎年のことだが、改めて注意点を確認しておきたい。
◇花粉から身を守るには
「今年は1月上旬から花粉症患者が増え、若い人からお年寄りまですべての年代の方が受診されています。当たり前ですが、花粉が体内に入らなければ症状は出ないので、花粉症の方は自分の身を守ることが大切です」
花粉症に詳しい日本医科大大学院の大久保公裕教授(耳鼻咽喉=いんこう=科学)はそう語る。
具体的にどんなことに気をつければいいのか。
まず、花粉情報をこまめにチェックし、飛散が多いときは外出を控えることが基本だ。家の中では、窓や戸を閉めておく。
外出しなければならないときはマスクや眼鏡を着用し、粘膜から花粉が体内に入らないようにする。できれば、花粉が飛散しやすい昼前後と夕方の時間帯を避けると効果がある。
「植物は光を浴びなければ花粉を飛ばしません。早朝や真夜中は花粉が少ないので、運動をするのであれば早朝がいいでしょう」(大久保教授)
外出する際は花粉がつきやすい毛織物などの衣類は避け、すべすべとした肌触りのコートを着用するとよい。帰宅時は、玄関に入る前に衣類に付着した花粉を払い落とし、洗顔、うがい、鼻をかむといったことを習慣にしたい。
◇花粉症になったら受診か市販薬を
一方で、防御しきれなかった場合はどんな症状が出るのか。
花粉症の症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」の四つだ。鼻水は水っぽくさらさらとしているのが特徴で、ウイルス感染によるねばねばとしたものとは異なる。
全日本病院協会によると、花粉が目や鼻を通して体内に入ると、免疫システムによって「IgE抗体」がつくられる。IgE抗体は花粉に接触するたびに少しずつ体内に蓄積される。一定量に達するとアレルギー反応を起こす「ヒスタミン」などの化学物質が分泌され、花粉症の症状を引き起こすという。
花粉症を含めたアレルギー症状を抑えるために「抗ヒスタミン薬」が使用されるのは、ヒスタミンの働きをブロックして、症状を和らげるためだ。
大久保教授は「スギやヒノキも人間と同じ生き物なので、戦いをするのではなく、うまく花粉を避けながら共存していくことが大事です。それでも花粉症の症状が出た場合は、医療機関を受診するか市販薬を使って症状を和らげてください」と呼び掛ける。【杉田寿子】
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