ＪＲ花咲線の東根室駅が廃駅になったのに伴い、根室駅が「日本最東端の駅」になった。駅舎には１５日、北海道にたくさんの花が咲いたような図案の新たなフォトスポットが設置された。

　お披露目式には多くの鉄道ファンが集まった。ＪＲ北海道の戸川達雄釧路支社長が「根室駅が終着駅で始発駅、そして最東端の駅になりました」とあいさつ。「花咲線は落石（おちいし）、別寒辺牛（べかんべうし）湿原などここにしかない景色がある。多くのお客様に乗っていただきたい」とアピールした。

　根室駅は、１４日に廃駅になった東根室駅の開業（１９６１年９月１日）までは日本最東端で、６４年ぶりの「復帰」となった。

　花咲線は２０１６年、ＪＲ北海道単独では維持することが困難な線区の一つに挙げられた。沿線自治体でつくる「花咲線対策沿線地域連絡協議会」は同線を「地球探索鉄道」と位置付けて観光客の誘客を積極的に進め、路線の維持を図ろうとしている。【本間浩昭】