富士登山、静岡県も入山料4000円に 山梨と同調 時間規制も

2025/03/17 11:57 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 静岡県は今年の夏山シーズンから、富士山の登山者に1人4000円の入山料を課す。安全対策の事前学習や氏名と入山日の届け出も義務づけた関連条例案を17日、県議会で可決した。昨夏通行料を導入した山梨県と足並みをそろえた。

 静岡県によると、同県側の主要な登山ルート(富士宮、御殿場、須走)の5合目に受付を設置して登山者をチェック。入山料を徴収するほか、山小屋に宿泊しない場合、午後2時~翌午前3時の入山を規制する。1日あたりの登山者数の上限は設けなかった。任意で徴収していた「保全協力金」(1000円)は廃止する。

 富士登山を巡っては近年、夜通しで山頂を目指す危険な「弾丸登山」や混雑の常態化などが問題視されてきた。抑止策として、山梨県は昨夏から1人2000円の通行料を徴収し、今夏は4000円に値上げすると決めた。静岡県も規制導入に向けて地元自治体や山小屋関係者らとの議論を進めていた。【最上和喜】

毎日新聞

社会

社会一覧>