旧統一教会への解散命令25日にも判断か 元信者は「脱会」呼びかけ

2025/03/22 20:02 

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元信者5人が22日、東京都内で記者会見し、現役信者に向け「教会をやめても地獄には行きません。家族にうそをつかなくてもよくなります」「一度、外の空気を吸ってください」と脱会を呼びかけた。旧統一教会を巡っては、政府が東京地裁に対し教団に解散命令を出すよう請求しており、25日にも可否の判断が示される見通し。

 会見は、教団による被害の救済に当たる全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)が開いた集会の最後にあった。30年ほど信仰していたという男性は「教会の中にいると、思考停止する。多くの人から巻き上げた献金、犠牲の上に信仰が成り立っていることを知ってほしい」「教会にいた何十年が空白だと知った」と訴えた。

 教団はこれまで「被害は明確でない」などとし、政府による2023年10月の解散命令請求は「宗教迫害」と主張している。

 これに対し、全国弁連は22日に「誠実な対応と謝罪のうえで賠償」するよう求める声明を公表。海外の弁護士や宗教者らの一部に「(旧統一教会の主張を)擁護する発言が散見される」と指摘し「実情に基づかず不公正で軽率」と非難した。また、東京地裁が解散命令を出した場合、教団側が財産や、加害の証拠を隠すことが想定されるとして、教団の財産を元に被害者対応に当たる清算人の権限を「明確に、強く」するよう訴えた。【春増翔太】

毎日新聞

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