花巻東・佐々木監督「変わらないといけないのは監督」 センバツ
選抜高校野球大会は第6日の23日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で2回戦があり、花巻東(岩手)が二松学舎大付(東京)に6―3で勝利し、2018年大会以来、7年ぶりに8強入りを果たした。花巻東・佐々木洋監督の試合後の主な談話は次の通り。
◇花巻東・佐々木洋監督
(相手の先発投手)はもう少し直球が多い想定だったが、変化球が多かったので思っていた配球ではなく、中盤くらいまで対応に苦戦しました。思い描いたような攻撃ができなかった印象だが、それでも選手たちがしぶとく食らいついてくれました。
<先発・金野について>
いつもの出力はなかったが、変化球が良かったです。初戦ではフォークで空振りが取れていなかったが、今日は結構落ちていました。出来がすごく良くてまとまった投球をしていたので、(継投の)タイミングを迷ってしまいました。私の采配ミス。(七回に2ランを浴びた直後に継投し)金野にも(交代した)万谷にも迷惑をかけてしまって申し訳なかったです。勝った気がしないくらい反省だらけです。選手たちに助けられました。
相手投手の配球が、ビデオを見ていたものと全く違ったので、じょうずにかわされていた感があるが、選手たちにはいつも通りしっかり振っていくことを伝えました。ただバットを振り回すのではなく、2ストライクから意識を変えるなど、打球方向など状況に応じて対応してくれていたと思います。
<木製バットを使う3選手で3得点>
長打力がある選手には木製バットを勧めています。芯にしっかり当たった時に打球が落ちてこない気がするので。「これで飛ばせたら本物」。上のステージに進んでも何でも大丈夫と伝えています。
<打線のフルスイングが印象的>
元々はどちらかというと戦術、戦略で勝つチーム作りをしていましたが、甲子園に来て、しっかり打てないと勝てないなと感じました。バットも(低反発に)変わって、もちろん選手は対応しないといけませんが、一番変わらないといけないのは監督だと思っています。
正直、自分自身も昔のように機動力野球の方が良いのかなと思い、ぶれてしまうこともあります。一方で選手の将来を考えると、今は日本人が米国で本塁打を打つ時代です。将来を考えるとしっかり振らせたい。監督としては、勝つことと育成の両立ができれば一番理想的だなと考えています。
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