<football life>トランプ氏の米国第一とサッカーW杯は矛と盾 識者「関与に警戒…
サッカー日本代表が2026年ワールドカップ(W杯)北中米大会出場を、日本として「過去最速」で決めた。同大会は米国、カナダ、メキシコによる史上初の3カ国共催。1月に就任したドナルド・トランプ米大統領は米国第一主義を掲げる一方で、スポーツ界は多様性や公平性が推進され、両者は「矛盾」を抱えてW杯を迎える。
「目的としてのスポーツと手段としてのスポーツ。両方のバランスが重要だが、アメリカファースト、ビジネスファーストのトランプ大統領がW杯に関与することには警戒が必要」
米国史や人種とスポーツの関係について詳しい早稲田大の川島浩平教授は、トランプ政権下で開催されるW杯のリスクをこう分析する。
国際サッカー連盟(FIFA)をはじめ、近年のスポーツ界はDEI(多様性・公平性・包摂性)を尊重する取り組みを促進してきた。
一方のトランプ大統領のスローガンは「MAGA(マガ=米国を再び偉大に)」という米国第一主義、中心主義的な考え方を持つ。例えばFIFAの人権の尊重や、いかなる差別も禁じる基本的な立場と、トランプ大統領が進める移民政策などは正反対の方向性にある。
また大きな課題となり得るのがトランスジェンダーの話題だ。トランプ大統領は就任直後、トランスジェンダー選手の女子競技参加を禁止する大統領令に署名した。国際オリンピック委員会(IOC)に対しても、28年ロサンゼルス・オリンピックで同様の措置を取るよう求める意向だ。
川島教授は「それぞれの立場やアイデンティティーを大切にしようとスポーツ界が積み上げてきたものに対して、トランプ大統領の米国ナンバーワン的な考え方はまったく矛盾する」という。
また共催する米国、カナダ、メキシコの3カ国の「対立」も根深い。トランプ大統領はメキシコ、カナダに高関税政策を振りかざし、カナダについては「米国の51番目の州」と発言。川島教授は「MAGA主義は、W杯共催のパートナーである相手国も否定する方向になる。そうした矛盾を抱えた上で、W杯を開催しなければならない」と語る。
トランプ大統領は3月上旬、W杯の円滑な開催に向けてホワイトハウスへのタスクフォースの設置を発表した。川島教授は「彼はビジネスマンでもあり、主催国としての責任は全うするというのがベースになる」と推測する。
理念の対立が選手や観衆にどのような直接的影響を与えるのかは「現時点では読み切れない」と指摘した上で、「大会の開催に関わる経済や外交の問題はそこ(理念の対立)から派生して起きる可能性があると見ていくべきだ」と、今後の事態も注視する必要性を説いた。【角田直哉】
-
33年ぶりに関東勢3校4強入り 健大高崎、横浜、浦和実 センバツ
選抜高校野球大会は第9日の26日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準々決勝4試合があり、4強が出そろった。 健大高崎(群馬)、横浜(神奈川)、智弁和歌山、浦…スポーツ 3時間前 毎日新聞
-
春夏通じ初出場の浦和実が4強入り 聖光学院破る センバツ
選抜高校野球大会は第9日の26日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準々決勝があり、春夏通じて初出場の浦和実(埼玉)は聖光学院(福島)に延長十回タイブレークの末…スポーツ 3時間前 毎日新聞
-
鍵山優真「手応えあり」 改良SPに好感触 世界選手権公式練習
フィギュアスケートで2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの出場枠が懸かる世界選手権開幕前日の25日、米ボストンの会場で公式練習が行われ、各種目の選手が…スポーツ 4時間前 毎日新聞
-
智弁和歌山7年ぶり4強入り センバツ通算30勝 広島商を破る
選抜高校野球大会は第9日の26日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準々決勝があり、智弁和歌山が広島商を7―0で破り、準優勝した2018年の第90回大会以来、7…スポーツ 6時間前 毎日新聞
-
横浜が19年ぶり準決勝進出 西日本短大付を破る センバツ
選抜高校野球大会は第9日の26日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準々決勝があり、昨秋の明治神宮大会を制した横浜(神奈川)が西日本短大付(福岡)に5―1で勝利…スポーツ 9時間前 毎日新聞