関西国際空港の大規模改装工事ほぼ完成 万博控え、27日オープン

2025/03/24 08:15 

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 関西国際空港の第1ターミナルビルの大規模な改装工事がほぼ完成し、27日にグランドオープンする。国際線の受け入れ可能な旅客数は、格安航空会社専用の第2ターミナルと合わせ全体で年間4000万人に増える。関西の空の玄関口として、4月13日開幕の大阪・関西万博の来場者を迎える準備が整った。

 改装工事の完成と開港30周年を祝うレセプションが3月15日、関空内のホテルで開かれ、運営会社の関西エアポートの山谷佳之社長は出席者約450人を前に「私たちが利益を上げれば関西経済界や大阪、神戸、京都はみんなもうかる」とあいさつした。吉村洋文知事は「いよいよ万博が開幕し、海外の旅客が降り立つ関空はファーストパビリオンになる」と期待し、関西経済連合会の松本正義会長は「需要拡大と受け入れ環境の充実に取り組み、関西全体の発展に寄与していきたい」と述べた。

 関西エアは約700億円をかけ、2021年5月から改装工事を続けてきた。国際線出発エリアの免税店の充実やチェックインカウンターの増設、手荷物搬送設備の更新、保安検査場の拡張、入国審査場の移設、約800席の共用ラウンジ(特別待合室)の整備などを進めた。最終段階として国際線出発エリアに26年夏に商業施設を増設し、改装工事は完成する。

 また、新しい飛行ルートの運用が20日始まり、年間発着枠は現行の23万回から30万回に拡大する。【中村宰和】

毎日新聞

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