徳島市の眉山ロープウェイ 25年ぶりに新調、運行再開へ

2025/03/26 06:45 

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 徳島市の観光のシンボルである眉山(びざん)で運行するロープウェイが25年ぶりに新調され、30日に運行を再開する。大阪・関西万博の開幕を翌月に控え、インバウンド需要の取り込みを狙い、30日には眉山山頂の展望広場でPRイベントが開催される。

 新ゴンドラは4代目で、3代目の円筒型から直方型となった。サイズや重量が大きくなったが、1台当たりの定員を15人から14人に減らした分、乗客1人当たりの床面積が1・6倍と広くなった。窓も大きくなり、素材が樹脂からガラスに変更されて透明度が増し、視界がより良好となった。2台1組で、2組が交互に昇降し、車体にはネーミング・ライツパートナーとして阿波銀行のラッピングが施されている。

 運行時間は午前9時から午後5時半までで15分おき。運賃は中学生以上が往復1030円(小学生510円)、片道620円(同300円)で、いずれも3月31日まで。4月1日以降は「阿波踊りミュージアム」や昼の阿波踊りとのセット料金に改定される。

 25日のリニューアル式典は、「阿波おどり会館」(同市新町橋2)5階のゴンドラ乗り場であった。遠藤彰良市長の代理で、市経済部の湯浅正敬副部長が「市民や観光客により快適で安全な空中散歩をお楽しみいただきたい」と代読した。

 30日の運行再開PRイベントでは、阿波人形浄瑠璃(午前10時)▽県阿波踊り協会選抜連(同11時15分)▽小学校の合唱や演奏会(正午)▽ダンスステージ(午後2時)▽阿波おどり振興協会選抜連(同3時15分)――を開催。雨天の場合は一部を同会館内で実施する。問い合わせは、市にぎわい交流課(088・621・5232)。【山本芳博】

毎日新聞

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