前田大然、サウジ戦先発で存在感もゴール奪えず W杯最終予選

2025/03/25 21:37 

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 ◇サッカー・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(25日・埼玉スタジアム)

 ◇日本―サウジアラビア

 短髪のスピードスターが自らの特長を発揮した。サウジアラビア戦で前田大然が最前線で先発した。

 開始早々、田中碧のスルーパスにいち早く反応。相手守備陣の背後に抜け出してのシュートは右ポストを直撃した。その後も高い位置からプレスをかけてボールを奪い、相手GKと1対1になるなど存在感を放ったが、ゴールは奪えず後半途中で退いた。

 所属先のスコットランド・プレミアリーグのセルティックでは、リーグトップタイの13点を挙げている。日本代表ではスピードと運動量を生かし、最近はウイングバックでの起用が多かったが、上田綺世が負傷のため20日のバーレーン戦後に代表から離脱する中、1トップで先発のチャンスをつかんだ。

 2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント1回戦、クロアチア戦では先制点を挙げた。だがチームはその後に追いつかれ、PK戦の末に敗れた。

 「W杯に出て悔しさを味わった。次は出るだけではなく、しっかり優勝したい思いがチームとしてある」

 試合前にそう語っていた。目標達成には頼れるスコアラーの存在が不可欠だ。その候補に名乗りを上げたい。【高野裕士】

毎日新聞

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