日米で死者20万人 米軍の沖縄上陸から80年 島に残る戦の跡
80年前、沖縄は戦場になった。無数の砲弾が放たれ、あらゆるものを破壊し、約20万もの人命を奪った。
米軍の沖縄攻略作戦が始まったのは1945年3月26日。この日、米軍は沖縄本島の西約40キロに浮かぶ慶良間(けらま)諸島の座間味(ざまみ)島などに次々と上陸した。翌27日には渡嘉敷島に上陸。山中やガマ(自然壕(ごう))に逃げ込んだ住民は手投げ弾や鎌、カミソリなどを使って集団自決した。
「いざという時には自決せよ」。島にいた日本兵からそう言われたという証言が多く残る。集団自決の犠牲者は座間味島で177人、慶留間(げるま)島で53人、渡嘉敷島で300人以上とされる。
生き残った女性(当時30歳)の証言が座間味村史にある。
「校長は『天皇陛下バンザイをしましょう』と言われ、皆で三唱したそのあと、真っ暗闇の壕の中で手榴(しゅりゅう)弾が爆発しました。だれがどのように投げたのか、そしてどうなったのか、何も見えません。ただ、苦しそうなうめき声が方々から聞こえてくるだけです」
日本軍は慶良間諸島の島々に小型の特攻艇を配備し、朝鮮人軍夫らを動員して掘らせた「秘匿壕」に隠していた。沖縄本島に向かう米軍の船団の背後から、爆雷を装着して体当たり攻撃をする作戦だった。だが、真っ先に島へ米軍が上陸してきたため、大半は出撃さえできなかった。
座間味島の海岸近くに入り口が崩れかかった秘匿壕跡がある。昨年2月の調査で遺骨が見つかった。島で生まれ育った宮村肇(はじめ)さん(71)によると、日本兵の可能性があるという。宮村さんは、村による収集の手続きが進むのを待つ。「家族のもとに帰れる日が来てほしい」【喜屋武真之介】
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