黄砂がついた眼鏡、から拭きは「ご法度」 正しいお手入れの方法は

2025/03/26 06:30 

 各地で黄砂が観測される中、眼鏡店がレンズの適切なお手入れを呼びかけている。

 「メガネレンズに付いた黄砂をから拭きするとキズの原因になります」

 盛岡市の眼鏡店「メガネの松田」(松田俊記社長)は25日、公式X(ツイッター)でこう投稿した。黄砂が多い時期に注意喚起しているという。

 黄砂は、中国大陸内陸部の砂漠などの乾燥地域で数千メートルの高さまで巻き上がった土壌や鉱物の微粒子が、偏西風に乗って日本に飛来する現象だ。

 それだけに、黄砂がついた眼鏡をそのまま布や洋服の袖、ネクタイなどで拭くのは「ご法度です」と松田社長。レンズの表面にやすりをかけるような状態になってしまうという。

 松田社長は「水道水で黄砂を洗い流し、清潔で柔らかい布で水分を拭き取るのがおすすめです」と呼びかけている。

 スギなどの花粉についても同様に水洗いを推奨している。

 岐阜県関市の眼鏡店「Eyewear shop ami」もスタッフのXアカウントで「ざっと水洗いをしてメガネについた黄砂を洗い流しましょう。その後メガネ拭き等で水分をしっかり拭き取ってください。眼鏡屋さんとの約束です!」と投稿し、拡散された。

 気象庁は25~26日にかけて、北日本から西日本の広い範囲で黄砂が飛散すると予測している。【岡田英】

毎日新聞

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