快進撃続く西日本短大付 記録員・小川の献身 センバツ
38年ぶり2回目出場の第97回選抜高校野球大会で1、2回戦を突破し、初の4強入りへ勢いに乗る西日本短大付(福岡)。試合中のベンチには、時にガッツポーズを見せてチームを盛り上げる小川遥大記録員(3年)の姿がある。センバツの登録メンバーから外れるも、同学年の仲間から厚い信頼を受けて役目を託された。26日にある横浜(神奈川)との準々決勝へ全力のサポートを誓う。
長崎県出身。186センチとチーム一の長身で、普段は投手と外野手でプレー。2024年秋の福岡県大会や九州地区大会では、出場機会こそなかったものの背番号18を付けてメンバー入りした。西村慎太郎監督(53)は「長身から投げ下ろす投球とフルスイングの打撃が魅力」と評価する。
ただ、ひと冬を越えて2年生も実力を付けて台頭してきた。西日本短大付はメンバー全20人を部員間の投票で選んでおり、センバツの登録メンバーを選ぶ25年2月末の投票では、メンバー入りを逃した。
「入れなかったのは実力不足」と受け止め、小川さんは気持ちを切り替えて記録員に手を上げた。「気持ちが落ちた時に自分なら声をかけられるし、チームを盛り上げたい」と思った。
日ごろのグラウンドでも積極的に声を出し、寮では山下航輝捕手(3年)のギターに合わせてあいみょんさんの「マリーゴールド」を歌ってみせるムードメーカー。同級生たちは全員で話し合い「昨秋の大会でベンチに入っていたから雰囲気も分かる」と記録員を任せた。
開幕までの間には、昨秋の記録員でセンバツの登録メンバーとなった福崎謙士選手(2年)からスコアの書き方を教わるなど仕事を身につけた。一方、守備練習ではランナーとして本気の走塁を見せ、打撃練習では打ちごろでない球を投げるなどして練習内容の充実にも努めた。「日本一のサポートで、メンバーが試合に入りやすいように」。そんな心配りからだ。
18日の開会式の入場行進は、西日本短大付のプラカードを持ち、チームの先導役を務めた。迎えた初戦の大垣日大(岐阜)戦は、スコア付けの一方、緊張している選手に積極的に声をかけ続けた。「チームがいい流れで試合でき、うれしかった」。続く山梨学院戦での先制場面では、思わずガッツポーズも。小川耕平主将(3年)は「記録員によって雰囲気も変わる。初戦では気を配って前向きになるような声かけをたくさんしてくれた。守備についている間も聞こえてきた」と働きぶりに感謝する。
「選手で臨みたかった」という悔しさを押し殺しての献身。準々決勝は、昨秋の明治神宮大会の覇者との大一番となるが、「一勝一勝を積み重ねて全員で戦いたい」と話し、記録員としての役割を全うする覚悟だ。【池田真由香】
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