「甲子園の魔物」にも動じない 浦和実が延長で一挙8得点 センバツ
◇選抜高校野球大会準々決勝(26日、甲子園)
◇○浦和実(埼玉)12―4聖光学院(福島)●
春夏通じて初の甲子園で、戦うごとに勢いが増している。4―4のまま無死一、二塁から始めるタイブレークに突入した延長十回。浦和実の先頭打者の6番・工藤蓮が三塁線に決めた絶妙なバント安打が、辻川正彦監督のプランをいい意味で狂わせた。
セオリーでいけばバントで送って1死二、三塁を作り、確実に1点を取りにいく。辻川監督も2点を取って逃げ切ろうと考えていたが、選手はその想定を上回った。
無死満塁から橋口拓真の中前打で勝ち越し、さらに満塁で深谷知希が「とにかく外野に飛ばせば点が入る」と、低めの球を振り抜いた。打球は左中間を破り、走者一掃の二塁打で3点を追加すると勢いはさらに加速した。相手エース・大嶋哲平を攻め立てて一挙8得点。一気に突き放して勝負をほぼ決めた。
創部50年の節目に初めてやってきた甲子園。試合を重ねるごとに打線がつながり、堅守にも磨きがかかった。プレーする選手にも硬さは感じない。
この試合は4―1から3ランで追いつかれ、終盤に聖光学院を後押しするような手拍子が起きた。初めて見る光景に辻川監督は動揺した。「なんでこうなるのかなと。これが甲子園の魔物か、と……」。それでも選手は動じなかった。
主将の小野蓮は「(昨秋の埼玉)県大会や関東大会では無かった一体感や集中打がある。甲子園が自分たちを変えてくれた。甲子園っていい魔物だなと思いました」と振り返った。
2本の三塁打を含む3安打を放った佐々木悠里は「戦うごとに緊張が和らいでいる」と声を弾ませ、この日3試合目で初安打を放った野本大智も「甲子園でプレーするのが楽しい」と笑顔を見せた。
準決勝の相手は智弁和歌山だ。辻川監督は「抜群の投手に打線で横綱。また寝られない日が続きますね。『もしかしたら……』という展開にできたら」。どこまでも食らいつくつもりだ。【円谷美晶】
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