巨人、新加入の甲斐拓也がダメ押しの一発 新戦力の躍動で開幕

2025/03/29 20:50 

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 ◇○巨人12―0ヤクルト●(29日・東京ドーム) 

 リーグ連覇を目指す今季の巨人が掲げるスローガンは「新風~2ND CHALLENGE~」。その言葉通り、開幕2連勝の立役者は、新たに加わった戦力だった。今季ソフトバンクからフリーエージェント(FA)で加入した甲斐拓也が試合を決定付けるダメ押しの一発を放った。 

 四回1死一塁、ヤクルトの2番手投手の失投を見逃さなかった。引っ張った打球は左翼スタンド中段に飛び込む特大2ラン。移籍後初本塁打に「打てて良かった。もうその一言」と喜びをかみしめた。 

 守ってもグリフィンの発熱による「緊急登板」となった先発の赤星優志を5回無失点に導くなど好リードで初零封。移籍後初のヒーローインタビューに立ち、「うれしいです。ちょっと震えましたね」と「初づくし」の一日に破顔した。

 ソフトバンクでは日本一も経験し、実績は十分。それでも「自分を高めたい」と新天地で大城卓三、岸田行倫らとの正捕手争いに挑んだ。阿部慎之助監督は「(本塁打を)15~20本ぐらい打てる」と自らの現役時代の背番号「10」を引き継ぐ甲斐の打力を評価。オープン戦で打率3割超をマークするなど猛アピールで開幕マスクを手中に収めた。

 三回には新外国人のキャベッジが2試合連続本塁打となる3ランを放つなど新戦力の活躍が際立ち、阿部監督は「良い状態の選手が多い」と満足げ。甲斐は「まだ始まったばかり。しっかりできることをやっていきたい」。ニューフェースが早速、ファンの心をつかんだ。【牧野大輔】

毎日新聞

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