DeNA・バウアー、まずまずの復帰戦 負け投手ながら6回1失点

2025/03/29 21:12 

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 ◇○中日1―0DeNA●(29日・横浜)

 米大リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を2020年に獲得した実績を持つ、DeNA・バウアーが先発し、負け投手ながらも6回1失点。「負けは本当に好きじゃないが、しっかりとした投球ができた」とまずまずの復帰戦となったことに手応えを口にした。

 立ち上がりの一回は相手の中日打線のみならず、見る者を圧倒した。先頭の岡林勇希から3者連続の空振り三振。150キロ超の速球で押し込み、最後は縦に変化するナックルカーブでとどめを刺した。

 二回はやや球が上ずり始め木下拓哉の適時打で1失点。その後も制球に苦しむ場面はあったが、粘りの投球で切り抜けた。

 かつて米球界で活躍したが不祥事の影響もあり、23年はDeNAでプレーし10勝4敗。翌年は米球界復帰を目指して、メキシコで投げたがついに断念し、DeNAに帰ってきた。

 「科学者」の異名をとるほど、細部にこだわる。オープン戦では日米のルールの違いでボークを取られる場面があり、自身のユーチューブで不満を漏らした。満塁の場面ではワインドアップで投げていたが、その影響もあり、この日の四回無死満塁ではセットポジションで投球した。

 「またボークと捉えられる可能性もあったので、念には念を入れた」。結局、そのピンチも無失点。環境の違いにも自分なりに適応しようとしている。

 たまたま味方の援護に恵まれなかったが、本来、DeNAの得点力は高い。右腕に白星がつくのも遠くないだろう。【岸本悠】

毎日新聞

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