統合した小学校で開校式 川嶋あいさんも祝福、校歌を作詞・作曲

2025/04/07 21:46 

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 山口県光市大和地域(旧大和町)の四つの小学校を統合して発足した大和小(191人)の開校式が7日、統合前の旧岩田小で開かれた。児童や保護者ら約370人が参加し、市ゆかりのシンガー・ソングライター、川嶋あいさん(39)が作詞・作曲した校歌「光る明日(あした)へ」を斉唱し、門出を祝った。

 大和地域の小学校統合は、少子化に伴うもので、市教育委員会が五つの中学校区ごとに進める小中一貫校への再編計画で初めて具体化した。大和小は、3月末で閉校した旧岩田、三輪、束荷(つかり)、塩田の4校を統合し、1日に発足した。1学年1学級と特別支援学級2学級を設け、束荷小と塩田小にあった複式学級は解消した。

 市は、同じ地域にある大和中のグラウンドに新校舎を建設し、施設一体型の小中一貫校「やまと学園」を整備する。新校舎の供用開始は2028年度の予定で、それまでは、旧岩田小の施設を使用し、2~6年生の159人と9日に入学する新1年生32人で、学校生活をスタートさせる。

 開校式では、伊藤幸子・市教育長が開校宣言。その後、芳岡統(おさむ)市長が吉田哲朗校長と6年生の百田直晃さん(11)に真新しい校旗を授与した。百田さんは「人数が増えるので、みんなと遊んだり勉強したりするのが楽しみ」と声を弾ませた。

 式典後には川嶋さんがサプライズで登場し、「みんなで歌ってもらえるとうれしい」とあいさつし、児童や教職員と校歌を歌った。

 校歌には、大和地域の景色が織り込まれ、曲名には「小学校は思いっきり未来予想図を描ける時期、明日はどんな自分でいられるか思い描き、自分自身を信じて進んでほしい」というメッセージが込められているという。【峰下喜之】

毎日新聞

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