大船渡の山林火災鎮火 発生から41日目、再燃の可能性なしと判断

2025/04/07 17:41 

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 岩手県大船渡市で発生した大規模山林火災で、市は7日、鎮火を宣言した。発生から41日目の同日、市などが上空からヘリで確認し、再び燃焼する可能性がなくなったと判断した。焼失面積は市全体の9%にあたる約2900ヘクタールで、平成以降の国内の林野火災で最大となった。1人が亡くなり、建物被害は221棟に上った。

 火災は2月26日午後1時過ぎ、大船渡市南部の漁港付近からの119番で判明し、記録的な少雨による乾燥や強風で急速に燃え広がった。自衛隊や15都道県のヘリなどが消火に当たったが、焼失面積は1992年の北海道釧路市で起きた山林火災の1030ヘクタールを超えた。3月9日に延焼の危険性がない鎮圧状態と判断され、消防が再燃の可能性を調べていた。

 大船渡市は最大で市民約4600人に避難指示を出し、4日時点で約200人が避難生活を余儀なくされている。【奥田伸一】

毎日新聞

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