ETC障害の後払い申告“3.8%” 「未払い者には請求も」

2025/04/19 07:00 

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 約38時間にわたり高速道路の自動料金収受システム(ETC)で大規模な障害が発生した問題で、中日本高速道路(NEXCO中日本)は18日、通行料金の「後払い」の申告が約3万6000件にとどまっていることを明らかにした。

 障害が発生する1週間前の同じ時間帯の通行台数は約96万台だった。NEXCO中日本は後払いの対象も、この数に近くなるとみているが、実績との比較では約3・8%にとどまっている。

 大規模障害は6日午前0時半ごろに発生。計8都県にある東名高速道路や中央自動車道など17路線、計106カ所の料金所やスマートインターチェンジでETCが利用できなくなった。

 7日午後2時に応急復旧作業を終えたが、ETCレーンのバーを開放し、通行料金は後払いとする異例の措置を取った。

 障害が発生する1週間前の3月30~31日の約38時間で、今回障害が起きたETC料金所を通過した車は約96万台だった。

 一方、4月6日に発生した障害に伴う通行料金の後払いの申告は、8日夜までで約2万40000件、15日夜まででも約3万6000件にとどまっているという。

 NEXCO中日本の佐々木拓次・営業管理担当部長は「引き続き支払いを呼び掛けるとともに、未払いの利用者が特定できれば今後、請求する可能性がある」と話した。【塚本紘平】

毎日新聞

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