徳島県人口、68万人割れ 大正時代並みに 1カ月で2706人減

2025/04/30 20:25 

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 徳島県は30日、1日現在の推計人口について、3月1日より2706人減り、67万8771人になったと発表した。68万人台を割り、県が推計人口の集計を毎月始めた1955年10月以降で最少となった。徳島県の人口は大正時代に実施された第1回国勢調査(1920年)で67万212人、第2回国勢調査(25年)で68万9814人で、ほぼ大正時代の人口規模となった。

 1カ月間で、出生と死亡の差である自然動態が820人減(3月1日公表分では740人減)だったのに加え、転出と転入の差である社会動態が1886人減(同222人減)と膨らんだ。

 推計人口は5年ごとに実施される国勢調査の数値を基に、市町村区での出生や死亡、転入、転出の届け出が反映される住民基本台帳を踏まえて推計される。転入届は14日以内に出せばよいため、年度替わりの4月1日の場合、転入が反映された推計人口が5月にずれ込むケースが多く、2024年5月1日時点の推計人口も社会動態は587人の増加だった。だが、今回は同水準の増加となっても、68万人台には届かないため、今後の推移が注目される。【植松晃一】

毎日新聞

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