信長の朱印状原本、100年ぶり発見 初期の「天下布武」も
滋賀県東近江市の百済(ひゃくさい)寺で行方がわからなくなっていた織田信長の朱印状の原本が約100年ぶりに発見され、市が発表した。信長が寺院の権利や財産を保障するのみではなく、祈願所として位置づけていた点が資料から読み取られ、特別視している点が珍しいという。【菊池真由】
同市森の文化推進課によると、この朱印状は1929年に記された郷土史「近江愛智(えち)郡志」で紹介されていたが、それ以降は行方不明になっていた。同市が2022年から「森の文化資源調査」の一環で同寺の古文書調査を実施。23年夏ごろ、古文書約1000点の中から発見された。
朱印状は楮紙(こうぞし)で、大きさは縦31センチ、横43・6センチ。条文は信長の右筆(ゆうひつ)だった武井夕庵(たけいせきあん)によって書かれたものとされる。信長が印章に使った初期の「天下布武」の朱印も確認できる。
朱印状は1568年9月22日、信長が上洛(じょうらく)時に、地元の有力寺院であった同寺に宛てたもの。「寺領の財産をこれまでどおり保障する」などと記された一方、「百済寺は信長の祈願所であり、他のどのような者が来たとしても承知してはいけない」とも明記され、対抗勢力であった六角氏などの来訪を禁止した。同課は「祈願所とした点が特に興味深い」としている。
しかし、1573年4月、六角氏が同寺近隣の鯰江城に立てこもった際、同寺が六角氏を支援している情報を聞きつけた信長は同寺を焼き打ちした。同課は「信長からしたら祈願所として位置づけをしたのに、(百済寺は)結果的に地元の六角氏側の勢力と一緒になってしまった。条文に他の人々を受け入れてはいけないと書いているのに、受け入れてしまった。(焼き打ちの)歴史的背景を指し示す重要な史料となっている」と話した。
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