埼玉・八潮の道路陥没 下水道管内の立ち入り調査を実施 事故後初

2025/05/01 11:20 

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 埼玉県八潮市で1月に道路が陥没してトラックが転落した事故で、安否不明となっているトラック運転手の男性の捜索活動再開に向け、消防隊員や警察官らが1日早朝、下水道管内部に入り調査を始めた。事故発生以来、下水道管内に人が入るのは初めて。

 現場には午前4時40分ごろ、消防隊員ら約20人が到着。隊員らは複数の班に分かれると、硫化水素対策とみられる防護服やボンベを身につけ、交代で下水道管内に入った。下水の水位や換気状況などを確認したとみられ、県は調査結果を基に管内に残されたトラックの運転席部分へのアクセス方法などを検討し、近く捜索活動を再開する方針。

 事故は1月28日に発生。崩落の恐れなどから捜索活動は難航し、県は汚水を迂回(うかい)させるためのバイパス(仮排水管)設置工事や、下水道管内に人が入れるようにするための掘削などを進めていた。【増田博樹】

毎日新聞

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