愛子さま、公務で初のおことば 世界災害救急医学会に出席

2025/05/03 12:09 

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 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは3日、東京都内で第23回世界災害救急医学会の開会式に出席し、公務で初めておことばを述べられた。「世界で災害が激甚化・頻発化する中で、災害医療や救急医学の重要性はこれまでにも増して高まっている」と話し、世界各国の若手研究者らが集う国際会議に期待を寄せた。

 開会式出席を前に、皇居・御所で4月下旬、学会組織委員長を務める国立病院機構災害医療センターの大友康裕病院長らから進講を受けた。大友氏によると、愛子さまは災害時の救援、救護などを担う日本赤十字社で働いていることもあり、災害医療への関心が高い様子だったという。

 この日のおことばでは「外国人、妊産婦や乳幼児などへの支援体制の確立や、被災者の心のケアを含む中長期的な支援も不可欠」と言及。「すべての人の尊厳が守られ、適切な医療や保健サービスを受けられる体制の構築は非常に重要」との考えも述べた。【山田奈緒】

毎日新聞

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