上皇さま「無症候性心筋虚血」と診断 精密検査終えて退院

2025/05/10 17:18 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 宮内庁は10日、上皇さま(91)が心臓の筋肉への血流が不十分となる「無症候性心筋虚血」と診断されたと発表した。上皇さまは6日から心臓の精密検査のために東京大学病院(東京都文京区)に入院し、10日午前に退院された。今後は冠動脈の動脈硬化の進行を抑え、血流を改善する薬物治療とともに、過度な運動による負荷を避けながら日常生活を送ることになる。

 上皇さまは4月中旬の定期検診や、再検査で心筋虚血の可能性が高いことが分かった。東大病院では冠動脈CT(コンピューター断層撮影)や心電図、心臓超音波検査(心エコー)などを受けた。上皇さまに痛みなどの自覚症状はないものの、一定以上の運動負荷で心筋への血流が不十分になることが判明した。

 上皇さまは2012年2月、同様の症状で冠動脈バイパス手術を受けている。宮内庁は上皇さまの年齢を考慮し「これまで以上に医師による慎重な経過観察が必要」としている。【高島博之】

毎日新聞

社会

社会一覧>

写真ニュース