埼玉・白岡市役所火災 電気系統ショートか システム早期復旧目指す

2025/05/10 12:33 

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 埼玉県白岡市役所で発生した火災で、市は9日、県警や消防の実況見分の結果、1階税務課の執務室から電気系統のショートによって発火した可能性が高いことを明らかにした。火災の影響で住基ネットなどの基幹系システムや庁内ネットワークがダウンしており、市は来週中をめどに復旧を目指すとしている。

 市によると、焼失したのは税務課のほか市民課、会計課。実況見分の結果を踏まえ、焼失面積は当初発表の1300平方メートルから800平方メートルに修正した。

 また、業務の本格再開について、市は庁舎3階に設置されたサーバーを再起動できれば、損傷したケーブルを交換するなどしてシステムの早期復旧が見通せると説明。市幹部は「住民サービスに直結する基幹系システムの復旧に最優先で取り組みたい」としている。

 ただ、庁舎内部は吹き抜け構造で、火元の1階だけでなく、2階以上の各階も広範囲にすすが積もった状態。サーバーに損傷がないかは確認できておらず、復旧にさらに時間を要する可能性もあるという。

 火災で庁舎は激しく損傷し、長期間使用できない可能性が高い。システムが復旧しても、業務は隣接する市施設などで行わざるを得ない状態だ。【萩原佳孝】

毎日新聞

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