パキスタンがインドへ反撃開始 核保有国同士の対立で事態深刻化

2025/05/10 15:17 

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 カシミール地方を巡る武力衝突で、パキスタン軍は10日、敵対するインドへの軍事作戦を開始し、インド軍基地などを攻撃したと発表した。インド軍が7日以降、パキスタン領内などを空爆したことへの報復とみられる。核保有国同士の対立で事態が深刻化している。

 パキスタン軍の発表によると、インド軍が10日未明、パキスタン側の軍事施設3カ所をミサイル攻撃し、うち1カ所は首都イスラマバード近郊だったという。防空システムが作動し、ミサイルは迎撃されたとしている。

 これに対し、パキスタン軍は10日、インド北部の軍ミサイル貯蔵所や軍事施設を攻撃したという。

 一方、インド軍は、8~9日にパキスタンの無人航空機(ドローン)300~400機が国境地帯に飛来したと主張した。多くは撃退したとしている。また、インド軍は9日、ドローンをパキスタンの防空施設4カ所へと発射し、防空レーダー1基を破壊したと発表した。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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