相馬野馬追、女性の出場最多 参加条件撤廃で 24日から開催 福島

2025/05/11 10:15 

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 福島県南相馬市は9日、同市の雲雀ケ原祭場地などで24~26日に開かれる「相馬野馬追」の出場者数などの開催概要を発表した。出場者は前年比で6人多い394人となった。年齢層は4~90歳。今回からは女性の出場者のみに設けられていた「未婚の20歳未満」という参加条件を撤廃し、女性は前年より9人多い40人が出場。記録が残る2010年以降で最多となった。20歳以上の女性は23~39歳の8人で、そのうち初出場の「初陣」は4人だった。

 市や関係者でつくる相馬野馬追執行委員会の委員長を務める門馬和夫・南相馬市長が、同日の市の定例会見で発表した。

 門馬市長は女性の参加条件の撤廃について、性別や年齢、国籍などにとらわれない平等な社会を目指す、市の人権条例の趣旨に沿った措置と説明。「野馬追は侍の文化にこだわって(伝統を)守り続けてきたが、その時々の時代の流れに対応してきたからこそ現代まで残すことができた。今回は、時代の要請である男女の差をなくすということについて関係者が考えた結果だ」と語った。【田倉直彦】

毎日新聞

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