一力遼本因坊（２７）に芝野虎丸十段（２５）が挑戦する第８０期本因坊決定戦五番勝負第１局（毎日新聞社など主催）が１４日午前１０時、甲府市の常磐ホテルで始まった。午前１０時半には早速、両対局者におやつが出された。

　一力本因坊が注文したのは、「極上　生信玄餅」とオレンジジュース。生信玄餅は、山梨県北杜市の菓子店「金精軒」製で、市内産大豆の「自家製きな粉」など地元の素材を使っている。素材の味を生かすため、砂糖を従来品の半分に抑え、つきたての餅のような食感を大事にしたという。

　一力本因坊は２０２３年の第７８期本因坊戦七番勝負第６局２日目の午前のおやつで注文し、２４年、２５年の棋聖戦でも「連投」して選んでいる。

　一方、芝野十段は「いちごと『どら皮』のトライフル」とアイスカフェオレを注文した。トライフルは、スポンジなどを層状に重ねたイギリスのデザート。台ケ原金精軒が監修する「湯村金精軒カフェ」の特製で、いちごにマスカルポーネクリーム、どら焼きの皮、自家製あんなどをぜいたくに用いている。【最上聡】