一力本因坊と芝野十段、序盤はともに早い着手続く 本因坊戦第1局

2025/05/14 11:22 

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 甲府市の常磐ホテルで14日開幕した第80期本因坊決定戦五番勝負第1局(毎日新聞社・日本棋院・関西棋院主催、大和証券グループ特別協賛)。常磐ホテルでの本因坊戦は2期ぶり5回目で、一力遼本因坊(27)と芝野虎丸十段(25)による本因坊戦の番勝負は初めてとなる。80期の節目のシリーズを制するのはどちらか。囲碁界を代表する2人の戦いの火蓋(ひぶた)が切られた。

 対局場の常磐ホテルは、1929(昭和4)年創業の老舗ホテル。対局室は敷地の一角にある離れ「九重」に設けられた。13日の検分時のインタビューで、一力本因坊は「重要な対局が続くので、高いパフォーマンスを維持できるよう一局一局集中したい」、芝野十段は「本因坊戦に挑戦できたのはうれしい。普段以上に伸び伸び打てたらいいかなと思っている」とそれぞれ話した。

 14日午前10時、立会の二十四世本因坊秀芳(石田芳夫九段)の掛け声で対局開始。序盤、両者ともほとんど時間を使わず、早い着手が続いた。解説の寺山怜六段は「いつも通りの早い進行ですが、目新しい布石となりました。穏やかな出だしですが、どちらが攻めの主導権を握るかが注目されます」と話した。【武内亮、最上聡】

毎日新聞

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