違法スポーツくじに国内から年間6.5兆円流出か 大半はオンライン

2025/05/14 14:21 

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 プロ野球やサッカーなどを賭けの対象とした違法なスポーツくじ市場に国内から年間約6兆5000億円が流出している実態が明らかになった。

 スポーツくじの業界団体「スポーツエコシステム推進協議会」(C―SEP)が14日、東京都内で行ったシンポジウムで発表した。

 違法なスポーツくじの大半はオンラインによって行われているとみられる。警察庁はオンラインカジノの国内の年間賭け金総額を約1兆2423億円と推計しているが、その5倍を超える規模だ。

 C―SEPは海外の大手プロバイダーやコンサルタントに依頼するなどして金額を算定した。約6兆5000億円のうち、日本国内居住者が国内の競技を対象に賭けた金額は約1兆円に上るとみられる。

 オンラインカジノを巡っては、プロ野球のオリックスや巨人の選手などが単純賭博容疑で書類送検されたほか、日本野球機構(NPB)の内部組織、日本プロフェッショナル野球組織が、利用していた8球団16人に総額1020万円の制裁金(罰金)を科している。【岸本悠】

毎日新聞

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