東北初「ご当地フォント」誕生 幅広い利用で障害者の社会参加に
風に揺れる七夕飾りに、今にも音が飛び出してきそうなジャズバンドのデザイン――。
障害者が描いた絵や文字を基にパターン(図柄)やフォント(字体)を作り、企業や自治体に使ってもらうことで、障害者の社会参加や収入増につなげる「ご当地フォント」という取り組みが広がっている。今春、宮城県で東北初となる「仙台ふぉんと」が誕生した。
ご当地フォントは、2016年の東京都渋谷区の事業をきっかけに生まれた「シブヤフォント」を運用する一般社団法人が展開する。シブヤフォントは実際に飲料メーカー「伊藤園」の自動販売機のラッピングや、ユニクロの店舗ディスプレーなどに使われてきた。ウェブサイトで使われる字体「グーグルフォント」にも採用され、世界中の人たちに利用されている。
◇売り上げの一部は障害者施設に還元
ご当地フォントは、17都道府県22チームに拡大。フォントとパターンの総数は959種類に上る。個人は無料または500円、商用は別途料金がかかる。売り上げの一部は障害者支援施設に還元され、障害者の収入増にもつながっている。
印刷や広告などをてがける企業「ユーメディア」(仙台市)は、多様性のある社会やまちづくり実現の一歩として、ご当地フォントに参加。同市内の就労継続支援B型事業所「アスノバ」の利用者らと24年6月からワークショップや打ち合わせを重ね、25年1月に完成させた。力強い筆致のフォント2種類や、色彩豊かなパターン3種類のほか、ロゴマークを作り上げた。
仙台ふぉんとプロジェクトのディレクターを務めるユーメディアの阿部奈穂さんは「メンバーの個性が最も感じられるフォントやパターンに仕上がった」と手応えを感じている。阿部さん自身、これまで障害者と何かを作り上げた経験はなく、不安もあったという。「障害を持つ人に対して『気遣いの壁』のようなものがあった。しかし、取り組む中で、普通に付き合えばいいと思えた」と振り返る。
これまでに仙台ふぉんとの商用利用はない。阿部さんは「企業や自治体には使ってもらうだけでなく、障害を持つ人とのワークショップなどを通じて意識や行動が変われば」と期待する。
問い合わせは、ユーメディア(022・224・5151)。【山中宏之】
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