指し直しは相早繰り銀の戦いに 「時間削りにきたのかも」 名人戦

2025/05/18 10:07 

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 大分県宇佐市の宇佐神宮で18日始まった藤井聡太名人(22)と永瀬拓矢九段(32)の第83期名人戦七番勝負第4局(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の千日手指し直し局は、前日の千日手局に続き、角換わり戦となった。

 ただ、千日手局は永瀬九段が「3三金型」に構える趣向を見せたのに対し、指し直し局は永瀬九段の右銀が4六に、藤井名人の右銀は6四に進出する「相早繰り銀」の戦いに進んだ。

 ポンポンと駒組みが進んだが、27手目、永瀬九段が玉を初形の場所(5九)から一つ左に寄せた6九玉が珍しく、藤井名人の手が止まった。結局15分考え、7五歩と戦端を開いた。開始30分で早くも中盤戦の戦いに入った。

 解説の深浦康市九段は「永瀬九段の6九玉では6八玉が形だが、永瀬九段は藤井名人の時間を削りにきたのかもしれない」と話し、挑戦者の作戦に注目した。【新土居仁昌、丸山進】

毎日新聞

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