ミナミのコンカフェで無許可営業疑い 経営者ら9人逮捕 大阪府警

2025/05/21 14:02 

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 無許可で男性従業員らに接待をさせたとして、大阪府警は21日、大阪市中央区で「コンセプトカフェ(コンカフェ)」を経営する男性や店長ら計9人を風営法違反(無許可営業)の疑いで逮捕したと発表した。20日夜に系列の5店舗を一斉に摘発した。

 コンカフェはメイドやアニメキャラクターなど、店ごとに特定のテーマに沿った演出がされる。特定の客と従業員が長時間の会話をするなどの「接待」を行う場合は、風営法が定めた「社交飲食店」の許可が必要だ。しかし、18歳未満の入店や午前0時以降の営業が禁止されるといった規制を嫌い、許可を取らずに営業する店も少なくない。

 捜査関係者によると、摘発された店舗は男性従業員が接客する「メンズコンセプトカフェ」で、韓国アイドルや読者モデルなどをテーマに営業。許可がないのに源氏名を名乗る従業員がカウンター席やボックス席で客と談笑するなど接待行為をしていた疑いがある。

 20日に府警が経営者らを逮捕して、系列5店舗を家宅捜索した。

 支払い能力を超える売掛金を女性客に背負わせる悪質ホストクラブなどの問題を受け、罰則を強化した改正風営法が20日の衆院で可決・成立。一部を除き、公布から1カ月後に施行される予定だ。

 改正法でコンカフェやホストクラブの無許可営業も厳罰化された。経営者ら個人はこれまでの2年以下の懲役から5年以下の拘禁刑に、200万円以下だった罰金も1000万円以下となる。法人も200万円以下だった罰金が150倍の3億円以下となる。【井手千夏】

毎日新聞

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