作詞作曲、歌唱まで 全国育樹祭イメージソングはオール生成AI作

2025/05/21 18:12 

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 「宮城の空へ 誓いあげよう 緑のたましい いつまでも」――。

 10月に宮城県で開催される第48回全国育樹祭のイメージソング「緑のたましい」が完成した。作詞作曲、歌唱まですべて生成AI(人工知能)で作り上げた。県によると、行政イベント関連の歌がすべて生成AIで作られるのは全国初という。21日の定例記者会見で村井嘉浩知事は「親しみやすくてなかなかよい曲では」と自信をのぞかせる。

 イメージソングは、育樹祭をどうにか盛り上げたいとの思いから村井知事の発案で誕生した。知事自ら、育樹祭のウェブサイトの文章などを対話型生成AI「チャットGPT」に読み込ませて作詞。歌詞に合うようなメロディーを楽曲の生成AI「Suno」を用いて作り、3分5秒の曲が生まれた。制作時間はたったの15分ほどで制作費は0円という。

 宮城県は2024年に米IT大手「グーグル」とデジタル技術を用いて地域課題解決や業務効率化を図る協定を結ぶなど、生成AIの積極活用を進めている。その中で、知事自らが生成AIを用いて楽曲制作をすることで職員に一例を示した形だ。【山中宏之】

毎日新聞

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