3試合ぶり先発出場の巨人・浅野 殊勲先制打でチームに勢い

2025/05/21 22:14 

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 ◇○巨人5―4阪神●(21日・甲子園)

 得点の気配すらなく完封負けした試合から一夜明け、巨人は先発で起用された若き選手が応えた。20歳の浅野翔吾だ。先制点をもたらす長打で打線を活気付かせた。

 「8番・左翼」で先発出場し、四回無死一、二塁で迎えた第2打席だった。追い込まれながらも「食らいついていきました」と甘く入ったスライダーを引っ張って左翼線へ運んだ。浅野の一打から一挙4得点につなげた。

 4番の岡本和真が6日の阪神戦でけがをして離脱して以降、打線に活気がなくなり、得点力も下がった。それを少しでも補おうと打った手の一つが、浅野の緊急昇格だった。

 浅野は打撃の調子が上がらず、4月下旬に3軍まで降格した。しかし、今月7日に1軍に緊急昇格すると、10日のヤクルト戦で今季初本塁打を放ち、勝利に貢献。翌11日にも2試合連続の一発を放って存在感を示した。

 チームは前日、阪神に散発5安打に抑えられて三塁すら踏めなかった。阿部慎之助監督はこの試合、先発を入れ替えて臨んだ。その一人が3試合ぶりに先発出場した浅野だった。

 主力の故障や不振が相次ぎ若手の奮起が求められるなかで、チームの連敗を止める大きな一打。レギュラー定着に向けても好アピールとなった。【荻野公一】

毎日新聞

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