改善の兆しも…遠い白星 J1横浜マリノスがクラブワースト7連敗

2025/05/21 23:11 

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 ◇〇ヴィッセル神戸2―1横浜F・マリノス●(21日・日産スタジアム)

 改善の兆しはあったが、トンネルを抜け出せない。横浜マがリーグ戦7連敗で11戦勝ち星なし。いずれもクラブ史上ワースト記録を更新し、名門のプライドが傷ついている。

 先制点こそ許したが、前半はロングボールを使ったカウンターが機能した。ボールを保持し続ける従来の横浜マとは異なるスタイルだったが、勇猛果敢に前へ向かう姿は本来のチームを思い起こさせた。FW宮市亮は「皆のベクトルが同じ方向に向いていると感じた」と手応えを語ったほどだ。

 前半終了間際にはMF喜田拓也が目の覚めるようなミドルシュートを突き刺して同点で折り返した。チームとしてリーグ戦4試合ぶりの得点で、ついにトンネルの出口が見えたかに思われた。

 だが、後半開始早々にFKを起点に再び勝ち越され、一気に流れを神戸につかまれた。GK飯倉大樹は「セットプレーやロングスローのこぼれ球からやられたように、いつも同じようなことになっちゃう。簡単に(相手に得点が)入ってしまうところがもったいない」と反省した。

 J1優勝5回を誇り、1993年のJリーグ開幕当初から一度もJ2を経験したことがない。だが今季は攻守ともに歯車がかみ合わず、リーグ16戦でわずか1勝で最下位に沈む。

 MF植中朝日は「チーム全員がやることを共有できていれば、しっかりと戦える」と懸命に前を向く。次は首位の鹿島が相手。正念場はこれからも続く。【高野裕士】 

毎日新聞

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