大規模災害時、燃料を安定確保へ 警視庁と石油販売会社が協定

2025/05/29 16:53 

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 首都直下地震などの大規模災害時にも非常用発電機用の燃料を安定的に確保するため、警視庁は29日、石油販売会社「高橋商店」(大田区)と重油供給に関する協定を結んだ。

 協定は、同社側が災害時に優先的に警察署などの警察施設に重油を輸送し、給油する内容。軽油などと比べて、重油は取り扱い事業者が少ないことから、警視庁は災害時に安定的に供給を受けられる体制整備に課題があったという。同社は東日本大震災の被災地や2019年の台風15号で大規模停電が起きた千葉県で、病院や学校などに給油した。

 警視庁の久田誠総務部長は「災害時に警察活動を維持するための重要な協定で、感謝している」とあいさつ。高橋成紀社長は「有事に国民生活を守る上で無くてはならない警察行政を裏方で支えたい」と抱負を述べた。【深津誠】

毎日新聞

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