大阪・泉佐野市が「赤ちゃんポスト」設置へ 「内密出産」も受け入れ
親が育てられない乳児を匿名で受け入れる「赤ちゃんポスト」について、大阪府泉佐野市は29日、市内にある医療機関での設置を目指すことを明らかにした。妊婦が病院のみに身元を明かす「内密出産」も受け入れるという。2026年度中の運用開始を予定しており、実現すれば国内で3例目となる。
千代松大耕市長は29日の記者会見で、全国で育児放棄とみられる赤ちゃんの遺体が見つかる事案を挙げ、「生まれてきた大切な命を守る取り組みこそ、行政主導でやっていかなければいけない」と述べた。
市は、受け入れる赤ちゃんや母子について市民に限定しない方針。今後、産婦人科のある医療機関に対し、赤ちゃんポスト設置を打診していく。運用にかかる費用は市がほぼ負担するという。ふるさと納税制度での寄付金などを活用する方針だ。
開設に向けた組織整備や調査などにかかる経費約800万円を25年度の補正予算案に計上し、6月定例市議会に提案する。可決されれば、赤ちゃんポストを先行して設置している慈恵病院(熊本市)や賛育会病院(東京都墨田区)を今秋に視察する。
07年に「こうのとりのゆりかご」を設置した慈恵病院では25年3月現在で、193人の赤ちゃんを受け入れた。19年に導入した内密出産では47人が生まれた。運営は病院の支出や基金などで賄っているという。
25年に「いのちのバスケット」を始めた賛育会病院は、受け入れ実績について「答えられない」としている。
赤ちゃんポストは子供の命を守る「とりで」とされており、内密出産はさまざまな事情を抱えた母子の保護という役割がある。親の匿名性が担保されているが、子供の出自を知る権利をどう保障していくかが課題となっている。【中村宰和、根本佳奈】
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